【実習対策】人間関係にも、看護の場でも使える「傾聴」という技能
「傾聴」って、できますか。
傾聴とは、辞書の意味合いでは「(耳を傾けて)熱心にきくこと。」ですが、看護における傾聴とは、それだけではないということを、私は度々思い知らされます。
さて、今日は、普段の人間関係にも、看護の現場でも使える傾聴の技能についてです。
「傾聴」の目的は、相手を理解すること。
看護師がカウンセリングをする訳ではありませんが、看護師の傾聴スキルはとても大切だと私は思います。
実習記録を書く為には患者さんに少しでも多くの情報を話してほしいと思うのは、学生あるあるかもしれません。笑
何故、「多くの事を話してほしい」と思うのか。
それは、看護過程の記事でもお伝えしましたが、同じ言葉でも人によって感じ方は違うからです。
看護過程の話の中では、腹痛の原因について人によって違いがたくさんありそうだ。としましたが、
例えば日常の話し言葉でも
・”普通に”おいしい
・”ヤバい”
・”ちょっと”待ってて
など、”その人らしい感覚”が必要な言葉ってたくさんあります。
「”普通に”おいしい」であれば、もしかしたら
・「自分が作るより、美味しい」という意味かもしれないし、
・「期待通り、美味しい」かもしれませんし、
・「期待していた味と違ったけれど、悪くない美味しさ」かもしれません
日常会話だったら聞き流していいと思いますが、看護は少しでも患者さんを理解したいところ。
患者さんを理解するために、傾聴の技能を磨いておく必要があります。
今すぐ使えそうな傾聴って?
カウンセリングスキルというと、なんだか難しそうな気がしますが、(実際難しいですが)今すぐ使えそうな技能もあります。
それは、「簡単受容」です。
簡単受容(傾聴の技法) | メンタル用語集 | 日本産業メンタルマネジメント協会
簡単受容とは「うなずき」や「はい」「えー」のような相づちである。クライエントの話の流れを妨げず、クライエントを尊重し、注意深く話を聞いていく受容的態度を示す。
簡単受容はクライエントに対する眼差し、応答のアクセント、身ぶりなど、カウンセラーの非言語的表現がくわえられることのよって、指示や質問の場面など、全体にわたり広く活用出来る。方法
①うなずき:通常はゆっくり小さく行うが、話の内容によって、早くまたは大きく行い、カウンセラーの反応を表現する②あいづち:「そうですか」「なるほど」「ほー」「ふーん」「それで」など、いろいろのバリエーションがある。うなずきも、あいづちも、多用しすぎると機能的になり、帰って会話を阻害する
③クライエントの話の1語か2語の繰り返しも簡単受容のひとつです。
ここにもあるように、うなずきや、「はい」「えー」のような相槌でも、クライエント(患者さん)の尊重となります。
ポイントなのは、話を妨げないことと、”注意深く話を聞いています”という態度。
患者さんの情報を一つでも多く集めて、よい関係を気づいていきましょう!