社会人が看護学生をやめたいと思ったら考えてほしい5つのステップ
看護学生は看護師になる前の訓練期間です。
職業実践専門課程もそうだし。そりゃあ、ね。分かるんですが。
正直、人間関係と実習記録が辛くてやめたい。って時、ありませんか。実習指導教員と、実習グループメンバーを見ただけで、自分の評価が分かれてきそうな時すらあります。
何故技術演習でこの人と当たってしまったんだろう…全然練習してくれないよう…
1.看護学生を辞めたい理由が何なのか、書いてみる。
看護学生を辞めたい理由って、何でしょうか。
人間関係でしょうか。講師の言葉のように意味不明な呪文だからでしょうか。指導教員の言葉が一つ一つ突き刺さるような、辛辣な言葉ばかりだからでしょうか。
人間の闇を見た?気分の悪さを感じた?思い出したくない過去が、精神看護学で出てきてしまったのでしょうか。
何も考えず、思いついた事を全て、紙に向かって書いてみましょう。
辞めたい理由に関係ないことも出てくるかもしれませんが、まずは気にしません。ごはん山盛り食べたいでも、実家帰りたいでも、脳にわいてきた言葉を全て書いてみます。
「紙」と書きましたが、付箋がオススメです。
1枚につき1ワード書いて、ペタペタ机に貼っていきましょう。
どうです?ちょっともやもやがスッキリしませんか。
少しスッキリ出し切ったところで、次のステップです。
2.出てきた言葉を分類する
数ある事例から導き出される傾向や共通点をまとめあげる「帰納法」を利用するのです。ありがとう、論理的思考法。
ここで1でペタペタ貼った付箋を利用すると、共通点を物理的に仕分けする事が可能です。
ここで注意しておきたいのが、自分の心や周りの声や考えの事は一旦横に置いておくこと。
目の前に並べられた事実のみに目を向けましょう。
3.これまでの事を振り返る
次に、これまでの事を振り返ります。
1年生だったりすると、”これまでの事”という短いかもしれませんが、”これまで”は、何も入学してからの話ではなく、入学前の事も含んで良いと思います。
例えば、入学願書に書いた内容を思い出し、何故看護師を目指そうと思ったのかを振り返ったり、オープンキャンパスに出かけた思い出や、入学試験で緊張した面接試験、合格発表の喜びを思い出すのも良いかもしれません。
入学試験を受ける時も、独学ではできずにインターネットで検索したり、予備校を使ってみたり、無料講座を駆使してみたり…勉強時間が取れなくて、夜中や早朝に無理やり起きていた時もあったのではないでしょうか。
子供と一緒に並んで机に向かったり、自分が入学試験の日に熱を出さないか、ハラハラしたことや、授業料を払ったために減った貯金通帳の寂しい姿。。。
”看護師になりたかった自分”と”看護学生を辞めたい自分”を見比べてみます。
夢のためにもうひと踏ん張りできそうならOK。
それでも辛いなら、次のステップへ。
4.一旦、休学してみる
看護学校には休学制度があります。
どの学校も通算1年程度を限度としていますが、全体の在籍期間が5年となっている学校もあるので、学則をよくチェックしてみます。
休学、というと、自分がダメな人になってしまった気がしてしまって、更に気が滅入るかもしれませんが、休息することで復帰して、夢を叶える事ができるのであれば、それも良いと思います。
※ただし、注意したいのは、専門実践教育訓練給付金制度と、専門実践教育訓練支援給付金制度です。この2つの制度は、”卒業見込みであること”が前提とされた給付金なので、休学=給付終了。となってしまいます。。。(涙
5.それでも辞めたいという気持ちが変わらないときは
学生相談室や産業カウンセラーの元へ行きましょう。
可能であれば、外のカウンセリングルームが良いです。今は、電話相談なんかも充実していて、夜10時まで受け付けてくれて、いくらでも話を聞いてくれます。
(電話は、なかなか通じない時がありますけれど…)
こころの問題についてのご相談(精神保健福祉相談) 東京都福祉保健局
間違っても、担任の先生のところへ行くのはNG。
励まされても、見下されても、可哀そうがられても、どんな態度であれ担任の態度というものはメンタルに堪えるものなのです。なんだか、自分の評価がそこで決まってしまう気がするから。本当は、気のせいなんですけれどね。