東京都が体罰禁止条例案を4月に施行する予定?親が考えておく事とは。
東京都が保護者の体罰禁止条例を4月から施行する予定なんだそうです。
成立すれば都道府県で初めてなんだとか。
もともとある「児童福祉法」は、18歳までの児童を対象としており、この中では、子ども虐待に関して、
・通告の義務(虐待を発見した者は児童相談所などに通告する義務がある)
・立ち入り調査(虐待が疑われた家庭や子どもの職場などに立ち入ることができる)
・一時保護(保護者の同意を得ずに子どもの身柄を保護することができる)
・家庭裁判所への申し立て(家庭裁判所の承認を得て被虐待児を施設入所などさせるための申し立て)
の4つが入っています。
児童福祉法に出てくる「虐待」には、次の4種があります。
・身体的虐待
殴る、蹴るなどの物理的暴力
・性的虐待
力関係の上位にある者が、下位の者に暴力・脅迫を加えて性行為などをおこなうこと
・心理的虐待
大声や脅しなどで恐怖に陥れる
無視や拒否的な態度をとる
子どもがドメスティック・バイオレンスを目撃する など
・ネグレクト
養育すべき者が食事や衣服等の世話を怠り、放置すること(育児放棄)
(児童虐待についてはオレンジリボン運動から調べてきました。とても分かりやすいサイトです)
今回制定されようとしている体罰禁止条例は、この「虐待」の内容も含めつつ、「品位を傷つける形態による罰を与える」ことも、体罰禁止条例にふれるとしています。
諸外国では体罰禁止条例は既にあるけれど、日本ではどうだろう。
体罰禁止条例が施行された場合、ドラマで子供が道路に飛び出して、「危ない!!!」と誰かが声をあげたらこの条例にふれる訳ですから、日本のドラマの多くはこの条例違反という事になります(罰則は無いらしいですが、なんだか否定された気分。。。)
アメリカやフランスでは、一定時間子供を立たせたり、部屋の端に行かせて一人で考えさせる方法がとられていますが、日本でそれが適応されるかというと、どうでしょうか。
昭和時代の小学校の「廊下に立ってなさい!!」と先生に言われる事を思い浮かべると、その時代に戻ったような気がしますが、例えば、連続した特定の人物や、「立ってなさい」と声をあげるそのボリューム次第では、体罰とされるのかもしれません。
こう考えると、結構”体罰”というものは身近ですね。
上司からくるキツめの人格否定も、体罰にあたる事になるのですから、日本という国の教育そのものが、根幹から見直されて変化していく時なのかもしれません。
アンガーマネジメントを知っておく
アンガーマネジメントは、怒りを予防し制御するための心理療法プログラムであり、怒りを上手く分散させることができます。
「心理療法」というと、なんだか悪いものを治療する人が対象になっていて、私には関係ないのかもしれない。。と思いましたが、子育てに大いに使える内容です。
子どもをのばすおかあさんがやっている アンガーマネジメントは、優しいイラストと文章で著者の豊富な経験談が盛り込まれており、時代背景もあっていると感じています。
無駄がなくエビデンスもあるので、抵抗なく読むことができます。
子供が何歳であれ、”親としての自分”もどんどん伸びていかないとならないですね。