看護学校、続けていくために(潜在看護師についてかんがえてみる)
”潜在看護師”という言葉を聞いたことあるでしょうか?
潜在看護師とは?
65歳以下で看護師資格を持っているにもかかわらず、現職の看護師として働いていない人を指します。
・手に職は一生物
・看護師なら日本中どこでも働ける
・女性にしては収入が高い
看護師にイメージはこんな感じではないでしょうか?
一生働くことができる高収入の国家資格であるにもかかわらず、潜在看護師の人数は年々増え続けています。
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000072895.pdf
平成26年に行われた、第1回看護職員需給見通しに関する検討会では、看護師資格保有者は右肩上がりに増えるものの、71万人もの人が資格を持っているだけの状態だと言われています。
看護師の離職理由トップ3
看護師の離職理由トップ3は、
1.出産・育児(22.1%)
2.その他(19.7%)
3.結婚のため(17.7%)
離職理由トップ3は、
1.妊娠・出産
2.自分の健康状態(身体的・精神的なもの)
3.子育て
一般社会では、人間関係が離職理由の上位を占めますが、看護師では労働環境や時間外労働の理由はこれより下となっています(数字上は。)
一生ものの国家資格なのに、なぜここまで潜在看護師が多いのか?
ここからは、あまり恵まれない環境の看護学校に入学した私が同じ環境の同期と話した結論です。
なぜここまで潜在看護師が多いのか
ズバリ、学んだ環境が悪かったから。
これに尽きます。
看護学校はとても閉鎖的はところです、そして、多くの看護学校はどこかの病院附属校で、学内(病院)奨学金が存在します。
*奨学金の貸与期間分、附属病院に就労すると返済義務がなくなる、御礼奉公制のあれです。
看護教諭も人です。
自分がされたように人を育てる傾向があるようで、平成も終わり令和が始まったというのに、教育のやり方が昭和です。理不尽が多い毎日。
看護学校で耐えて、卒業して、
附属病院で耐えて、附属学校卒の先輩達からチクチクされながら過ごし、
やっと、やっとのことで、奨学金の縛りがなくなったら?
そりゃやめますよね。
学ぶ環境(卒業する学校)は本当に大事です。
離職率が本当に低い病院の附属の生徒は勉強がツライとは言っても、辞めたいという言葉はあまり聞きません。
一生ものの手に職を身に付けるには、環境選びや、自分のメンタルケアが本当に大切になっていきます。
苦労して看護師になって、潜在看護師になってしまっては、活かせません。
潜在看護師にならないために、なぜ看護師になりたっかたのか、自分の夢や気持ちを思い出してみましょう。