【覚えたい理論家】ナイチンゲール
「看護とは、新鮮な空気、陽光、暖かさ、清潔さ、静かさなどを適切に整え、これらを活かして用いること、また食事内容を適切に選択し適切に与えること、こういったことのすべてを患者の生命力の消耗を最小にするように整えること、を意味すべきである。」
(ナイチンゲール看護覚え書より)
「看護師」で有名な人物といえば、ナイチンゲールが筆頭かと思います。
白衣の天使
看護の定義
看護学校、と、いえば!
ナイチンゲールですね。
フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale、1820年5月12日 - 1910年8月13日)は、イギリスの看護師、社会起業家、統計学者、看護教育学者。近代看護教育の母。病院建築でも非凡な才能を発揮した。
クリミア戦争での負傷兵たちへの献身や統計に基づく医療衛生改革で著名[1]。国際看護師の日(5月12日)は彼女の誕生日である。
(Wikipediaより)
ナイチンゲールのエピソードはクリミア戦争が有名ですが、戦争前は病気の姉の世話をしながら、看護婦の勉強をして、勤務する…現代の社会人看護学生のような方でした。
(※所謂高卒ストレートで看護師になっていない人を”社会人”と括ってみています)
しかし、当時の看護婦は無給。
看護婦は、女性なら誰でもできる職業だと思われていたのです。
なんだか、日本もイギリスも男尊女卑のところはかわらなかったようですね。
さて、ナイチンゲールは、看護を定義した初めての人と言われています。
何が看護であって、何が看護ではないのか。
正しい看護は何であるか。
(ただ、ナイチンゲールは「看護理論」ではなく「看護哲学」分類されるのは、授業でいやー!って程やりますので、割愛します)
ちなみに、ナイチンゲールの本はこちらがオススメです。
どこの看護学校もナイチンゲールの像や、ナイチンゲールの絵が飾ってあります。
三十路から白衣の天…使になることは無理があるかもしれませんが、看護師は天使になれって事じゃないんです。
「看護の仕事は、快活な、幸福な、希望にみちた、精神の仕事です。犠牲を払っているなどとは決して考えない、熱心な、明るい、活発な人こそ本当の看護師と言えるのです
(ナイチンゲール書簡集」より)
この、ナイチンゲールの言葉は、様々な背景を持った人が多く生活していて、様々なニーズに対応できる、確かな医療を提供できる要因のひとつが、看護師の判断の力と実践力といえます。
ナイチンゲールが願う看護師像は天使ではなく、「一人でも多くの有能な看護師が育てるようにという」願いなんだと思っています。
ナイチンゲールが生まれて、もうすぐ200年経過しようとしています。
オリンピックイヤーで世間が賑わう中で、ナイチンゲール200周年というわけです。
間もなく200年、今でも色褪せないナイチンゲールの言葉を胸に、看護師の道を進んでいきたいものです。
あなた方は進歩し続けない限りは
退歩していることになるのです。
目的を高く掲げなさい。
- フローレンス・ナイチンゲール -